第3部

低音を出すために
しかし一番は使える音をより良くする事
ピッチについて
基礎音楽理論を頭でなく歌って耳で覚える
腹筋の使い方(スタッカート)
ビブラート
12種類の声を使い分ける発声基礎理論
更に2倍。声帯の使い方
R&B特有の発声方
好きなシンガーの声質や発声を盗む方法
音量の強弱


第1部
[収録内容]
のどをあける
腹式呼吸
歌うための腹式呼吸
ブレス
より実践的なブレス
リズムは発声の源
西洋と東洋の響きの美学の違い
口の中にお風呂場をつくる
クラシックの発声っ?
口の空け方
大きく芯のある声を出す(サポート)

第2部
[収録内容]
腹から直に
大きな声を出すためのブレス
まずは音を揺らさずにクリアな音で
母音の発音が重要
絶対に喉(あご)を締めない
とにかく全身脱力
音程は横隔膜を使う
身体のどこに響くかで音程を覚える
高音を出すための口のフォーム
実際に出す際の身体のフォーム
それでも出ない場合の裏技


低い音を出すために

 低い音は下に響く習性があります。かといってよくやってしまうのが首を縮めて口をあんぐりと大きくあけて力で出そうとしてしまう事です。そして胸に力を入れて無理矢理響かせようとしてしまいます。これでは苦しんでいる人がうめき声を上げているみたいな声になってしまいます。まず自然体に立ってください。そして口は指日本分くらいにだらしなく開きます。首と肩にも一切力を入れません。少し上の音から『ア〜』とグリッサンドで下まで下げていきましょう。この時の喉のフォームと声はあくびする様に、特に下にいく程、本当にあくびをしても構いません。胸に響かせるのではなくお腹に響かせます。下に降りる程に自分が太った様なイメージを持ち支えます。横隔膜は上にいきます。音の響きは下に横隔膜は上にいく事で身体を上下に使い、けっして身体を縮めてしまわない様に。そうすると上手く太い音で低音が出ます。これも身体がと肉が感覚を覚えるまで時間はかかりますが、トレーニングをつむ事で太くダークであっても丸みのある低音が出る様になります。楽器でいえば、自分の身体がコントラバスやチェロになったイメージをしてくボディーに響かせます。低音を出す程、大きなボディーが必要です。身体を縮める事はボディー縮める事、まったく逆の事をしています。かといって本当に太る必要はありません。太っている人は実際に肉があるのでイメージをしやすいというだけで、自分が太っていてお腹の回りに肉があると仮定したイメージが出来、響かせる事が出来るれば同じ事なのです。
 またより低い音を出すために喉を猫の様に鳴らすトレーニングも効果的です。

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しかし一番は使える音をより良くする事

 高音の最初にも触れましたが、レンジを拡げるのはボイトレの目的の一要素にすぎません。一番は現在使える音をもっと良い響きで深く美しくする事。またトーンや声質などをコントロール出来る様になるという事が重要なのです。特にシンガーであるがゆえに常人ばなれしたテクニカルな部分に意識が向いてしまう傾向はあります。確かに歌いたい曲の一番高いところや、低いところが出ないというのはその人にとって大きな問題です。しかしそれが歌のテクニックの全てではありません。CDなどを聞く際も決して高い音が出せるから凄いとか、低い音を出せるから凄いという様な表面的な見方ではなく、誰でも出せる音なのにどうしてこんなに良い響きの声なんだろう?。とか、どうしてこんなに表情のある表現の声を出せるのだろう?。というところをもっと注目しましょう。自分の今出せる音域をより良くする事が大切なのです。それが出来れば、今出ない音を少しづつレンジを拡げて出る様になり、それを使える音に、そしてよりその音をよくしていくというのが出来るのです。いくら高い音が出ても綺麗に抜けていなく、低い音が出てもボソッとこもった軽い音で、まして当たり前に出る音域も良い響きでなかったらいくら声域が広くても宝のもちぐされになってしまいます。

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ピッチについて

 ピッチとは音程の事でここでは周波数を指します。ドとレの間にはド#(レb)という音があります。ドからレが1音というのに対して、ドからド#を半音と言います。つまり1/2という事です。しかしインドの楽器のシタールなどにはドとド#の間にもうひとつ音程があります。これが1/4です。人間は楽器と違いとても不安定な音程を持っています。1/4またはその半分の1/8くらいはずれています。音程の正確な人でも1/16くらいはずれているものです。プロでも同様です。また絶対音感のある人もずれています。私はピッチが全くずれていない。イコール、わたしは人間では無いと言っているようなものです。もちろんトレーニングで限り無く正確になります。ドを出しているつもりでも、その下のシよりのドを出している場合はフラットと言います。またドを出しているつもりでも、その上のド#よりのドを出している場合はシャープと言います。だいたい人によってフラットするクセやシャープするクセがある人に分かれます。人間は高い音に反応します。録音をすると解るのですが、フラットする人はバックの演奏に対してオエーという様になります。よく生で聞いたら声量があって上手いのに録音するとオエーという感じの声になってしまうという人は多いです。またシャープする人は録音をするとバックの演奏に対してとても抜けが良く上手く聞こえますが、バックの演奏の音がこもっている様に聞こえてしまいます。どちらも修正しなければいけません。
 ギターなどの弦楽器のチューニングなどと同じで声もより正確な周波数の音程を出せる様に耳と音程をキープする喉の筋肉を鍛えなければいけません。そのためのトレーニングはピアノやキーボードでドミソドソミドと弾き、まずはその音に小さく細い声でピッチを合わせます。音は出たばかりの時は倍音というものが出てドを出してもソなどの音が含まれます。出てしばらくして細くなった音を耳を澄ましてよく聞いてください。その後はドの音だけをピアノで出し、そのドの音にミソドソミをハモリます。次はミの音に対してドソドソドという様にハモってピッチを修正します。最初は一時的に声が小さくなってしまったり、細くなってしまったりするのが気になりますが、これはあくまでトレーニング上の問題で、ピッチを合わせたら太く大きな声を出してかまいません。  これは毎日行う事です。ピッチを合わせても人間は寝ておきればまた狂います。しかし繰り返す事で徐々に正確なピッチが得られます。

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基礎音楽理論を頭でなく歌って耳で覚える

 音楽理論というと難しく思うかもしれませんが、実際には覚えるものはそんなに多くはありません。楽器プレイヤーは音程を出す際にピアノの鍵盤であったり、ギターのフレットであったりと目が効きますので譜面上で覚える事も出来るのですが、実践的ではありません。歌は音程を出すのに目が効かない分、音で覚えて、音で出せる事が必要です。シンガーにとっての音楽理論はイコール、イヤートレーニングです。理屈は良いのです、とにかく色々な音程を歌って覚えます。それにはCD付きの音楽理論教材などのCDに合わせ理屈抜きにとにかく歌って覚えればよいのです。
 音楽理論は音階(スケール)、和音(コード)、度数(インターバル)、コード進行に分かれます。音階はドレミファソラシドの事です。主にメジャーとマイナーの2種類ですが黒人特有のブルーススケールも覚えると良いでしょう。和音はメジャー、メジャー7、ドミナント7、マイナー、マイナー7というひんぱんに使われるコードをドミソミドの様にアルペジオで覚えます。その5つを覚えたらディミニッシュやオーギュメント、サスフォー、アドナイン程度を覚えればジャズ以外のポピュラーではほぼ十分といえるでしょう。インターバルはマイナー2nd(短2度)から8度(オクターブ)までを歌って覚えます。聞いてすぐに何度と応えられるまでにいかなくても問題はありません。コード進行は色々なコード進行をアルペジオで歌います。音程のトレーニングをする事で音痴の改善はもちろんですが、伴奏にハモるという事も出来る様になります。これが出来ればアドリブでの音の選択枝が拡がります。またCDからハモりの部分のパートを聞き取ったり、コード進行を聞き取ったりというシンガーであれば最低限出来た方が良い作業が出来るための基礎である音感が磨かれます。

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腹筋の使い方(スタッカート)

 声を出す時は横腹(サポート)、音程は横隔膜と言いました。ではいつ腹筋を使うのか。それはスタッカートやアクセントなどの時に使います。腹筋を使うと言っても意識して極端にへこましたり筋肉を強くロックしてはいけません。あくまで柔らかく自然である事が大切です。大声でハッハッハッハッと笑ってください。8分音符。そして16分音符で笑うトレーニングをしましょう。これが歌での腹筋の使い方です。難しく考えて身体を堅く使わない様にしてくだい。そうすると音が堅く鈍くなってしまいます。シャープにそして切れの良い音を出しましょう。

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ビブラート

 ビブラートは第2部の『音程は横隔膜で』で説明した様に横隔膜を上下させる事で音を揺らします。結構シンギングテクニックでも難しいテクニックです。ナチュラルでかけている人に多い悪い例はアゴでかける、のどでかける、ブレスを小刻みに切ってかける、また胸でかけるなどがあります。自分がどれにあてはまるか試してみましょう。まずは4分音符でゆっくりと横隔膜でかける練習をしてください。深さを揃えて(単純に細小は半音下げます)、そしてリズムを揃えます。これが揃わないと綺麗なビブラートは得られません。そして8分音符で練習。更に16分音符にまでします。最初は手を上下に動かして音程を表現してサポートしてください。また必ずメトロノームを使用してください。
 ビブラートには色々な表現方法があります。例えば2小節のロングトーンを最初の1小節はクリアに出して次の小節は16分でかけるという様なディレイビブラート。また8分音符のビブラートから16分音符にスピードアップするという方法。逆の方法も可能です。また深さによっても感情コントロール出来ます。浅いかすかな1/8から1/4くらいのビブラート、黒人霊歌の様な深い1/2くらいのビブラート。ビブラートは感情表現にとても貢献してくれます。機械的なトレーニングですが、それをマスターする事で感情という人間に比機械的な表現がより拡がります。

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12種類の声を使い分ける発声基礎理論

 プレイスメントとレゾナンス

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ピッチについて

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